今回は台中にある東海大學の資訊管理系(情報管理学科)に通う宮嶋優志(みやじまゆうじ)さんにインタビューさせて頂きました!
優志さんは1年生から4年生を通して同じ学部の中に日本人がおらず、1日のほとんどを中国語や英語を話す環境で過ごしています。また学業以外にも部活や課外活動に積極的に参加したり、様々な国の友達と遊びに行ったりという留学生活を送っているとのことでした。
優志さん自身も「濃い留学生活」と触れていましたが、いったい「濃い留学生活」のキーポイントとは何なのでしょうか?
また東海大學は広大で自然豊かなキャンパスが特徴であり、校内に牧場や観光地にもなっている教会があります。また、キリスト教の大学であるためクリスマスに行われるイベントには校外からも多くの人が集まります。そして外国人留学生に向けたイベントが多くあるのもこの大学の特徴です。
そして台中は台湾で最も暮らしやすい地域とも言われる場所ですが、実際はどうなのでしょうか!?
留学のリアルに迫ります!

宮嶋優志さん 東海大學資訊管理系一年生
自己紹介
―こんにちは!この度はインタビューを受けて頂きありがとうございます!早速、インタビューを始めていきたいと思います。まず簡単に自己紹介をお願いしてもいいですか?
優志さん:皆さん初めまして、宮嶋優志(みやじまゆうじ)です!東海大學の資訊管理系(情報管理学科)で学んでいます。今は一年生です。よろしくお願いします!
―ありがとうございます!せっかくなので優志さんについてもう少しお聞きしたいです。趣味や性格を聞けたらなと思います。
優志さん:趣味はバレーボールと野球観戦ですかね。あ、あと最近時間が取れていないですが読書も好きです!
性格に関しては人前で話をしたり他の人たちとコミュニケーションをとることが好きです!そのお陰で周りの人たちとつながりができていて毎日とても充実しています!
―なるほど、素敵ですね!ということは何か部活にも入られていたりするのでしょうか?
優志さん:系排(学部のバレーボール部)に入って活動しています。練習はハードですがとても楽しくできています。僕自身、雞排(ジーパイ)が特に好きな台湾の食べ物なのですが、その充実した練習終わりに食べる雞排が格別においしかったりするんですよね~
―ザ・部活って感じですね!わあ、想像するだけでお腹が空いてきました、、

留学前
―ここから留学に関して聞いていきたいなと思います。
―まず気になるのですが、どうやって台湾留学と出会いましたか?
優志さん: 親の職場で台湾へ進学した生徒がいて、「台湾という進路の選択肢もあるよ」と親から紹介してもらったのが初めて台湾留学に出会ったきっかけです。でもその時はそんなに興味があったわけではなかったんですよね。逆に日本の大学への進学を考えていました。
ですが進路選択で考えがまとまらなかった高校2年生の後半頃、たまたま見た海外留学生のYouTube動画から海外留学に興味を持ち出し、調べていくうちに台湾留学という選択肢が良いのではないかとたどり着きました。
―なるほど、まずは海外留学というところからだったのですね。
優志さん:そうなんですよ。やっぱりせっかく4年間という時間を使うので日本でない環境に身を置くと、より色々なものを得られるのではないかと期待しました。これは高校生1年生の時に1週間中国へ行った経験からもそう感じました。
今思えば1週間中国に行った経験が、海外へ行くこと対する自分の中でのハードルを下げてくれていたかもしれません。
―それでいうと台湾留学がいいと思った理由は何だったのですか?
優志さん:学習面で学びたいことが学べそうだったというのはもちろん、その他生活面での安全性、食べ物の合う合わない、気候、学費という条件が自分の条件により合っていたなということが大きな理由ですね。
その後予備校に通い始めて台湾留学への準備を本格的に進めていきました。
―どうして現在通っている大学を選びましたか?
優志さん:簡単に言えば学びたいことが学べて、自分が優先したい条件が整っていたことが理由です。
当時自分は情報管理学部に進むか社会学部に進むかの選択でそもそも学部選びに困っていました。どちらも興味のあることだったので、卒業した時の自分を想像し、せっかく台湾はIT関連の分野で有名なのだから学んでみようと思い、情報管理学部を選びました。
それから自分は住みやすさを重視し、台中が住みやすいということを聞いて台中の大学にしようと思いました。そして国立か私立かを考えたときに自分は校外での活動にも時間を割きたいと考え、予備校の先生と相談した結果私立の大学に行くことにしました。その結果、今通っている東海大學が一番条件に合っていたという感じですかね。
―そのような過程を経て、大学を選ぶときに重視した方が良いと今感じることは何ですか?
優志さん:その大学が何に力を入れているのか、またそれに魅力を感じ4年間生活できるビジョンが浮かぶかどうかということは大事だと思います。また、生徒数や留学生の割合、日本人の留学生数もポイントかなと思います。それと自分の学力のレベルを考慮する必要もあると思いますね。
あとやはり卒業生の進路先情報は卒業後をイメージするのに有力な情報だと思います。ですが予備校では基本的に公開されていなくて少しイメージするのが困難だったのを覚えています。なので、直接留学中の先輩に聞いてみるのもいいかもしれませんね。
―以前中国語の勉強で困ったことやおすすめの勉強法はありますか。
優志さん:一番苦戦したのは「声調」です。そのため、実際に台湾人が話している中国語を聞いてそれを真似するようにしていました。また、語彙力を増やすために、寝る前に単語をいくつか覚えるのもおすすめです。
今は友達や周りの人が言っていて分からなかった言葉を質問してスマホのホーム画面にリストで表示したりもしています。
現在留学していて
―学科ではどんなことが学べていますか?
優志さん:プログラミングとマネジメント(企業管理系)の両方を学ぶことができています。この2つの両方を学ぶことができるため、就職の選択肢が広くなることもこの学科を選ぶ魅力だと思います。
―ご自身の学科の大変なところを教えてください。
優志さん:プログラミングと微積分の勉強が特に大変で、課題に時間がかかるので予習復習まで手が回らないことが多いです。それでも頑張って理解しようと先生に質問やコミュニケーションをとったり、授業をしっかり受けている学生に質問したりしてなんとか頑張っています。
一番前に座って授業を受けるということを心がけて続けた結果、授業終わりに先生の方から「今日のここ大丈夫だったか?」と聞いてくれたり、そのまま一緒に教室を出たりすることもありますね。もうほんとに優しさに救われてます。
―あなたの学科を受験したい後輩がいた場合、どんなことを勉強しておいた方がいいのかアドバイスがあれば教えてください。
優志さん:数学をもう一度よく復習するのはおすすめです。自分は高校で数2Bまでしか勉強していなかったのですが、余裕があれば数3の微積分を事前に勉強しておくとかなり楽だったのかなと思っています。
中国語で会話に詰まった時には英語で説明してくれることが多いので、英語の勉強にも力をいれておくといいのかなと思います。特に会話の部分ですね。
プログラミングに関しては、1年生ではC言語を勉強するのですが、先生が基本的なところから丁寧に教えてくれるので安心してください。
―現在は寮に住まれているのですか?
優志さん:寮に住んでいます。4人部屋ですね。自分の住んでいる階はとても賑やかで、みんなフレンドリーなのですれ違うたびに声をかけてくれます!ですがルームメイトに関して困った時もあります。例えばゲーム音や声が大きい、昼夜逆転の生活リズムなどです。3回ほど会議を開いて直接伝えましたがなかなか改善されなかったところに難しさも感じました。
その一方でとても価値観が合い、良い意味で気を使わなくていいルームメイトに出会えているというのも面白いなと感じますね。
―台中は台湾で最も住みやすい場所と言われることもあります。そして優志さんが大学選びで重視された部分でもあると思うのですが、台中での生活に関してはどう思いますか?
優志さん:台中はバスが比較的発達しているので交通面に関しては不便がないと思います。ですがバスはとても揺れるので注意が必要です、、!食べ物はとても美味しいので何を食べようか時々迷います。
台中は雨の日が少ないと聞いていたように毎日天気は良いです!ですが意外と風の強い日が少し多い印象もありますね。大学の立地の関係かもしれないですが。
―大学には日本人が多いですか?具体的に何人くらいかも分かればぜひお願いします。
優志さん:70人ほどいるので比較的多いほうなのかなと思います。ですが関わる人や周りの環境は自分次第の部分が大きいので個人的にはそんなに気にしすぎなくてもいいかなと思います。逆に日本人だからこそできる情報交換や留学の話があったり、意識の高い日本人の人達にも出会えることができるので刺激を貰っています!
―校外での活動に時間を割きたいというお話もあったと思うのですが何か参加された活動があったりしますか?
優志さん:この冬休みにYMCAという団体の活動に参加しました。この活動は一週間台湾の小学生と一緒に遊んだり授業をしたりしてキャンプをするというものでした。自分自身それまでにこのような活動の経験が多くあったわけではないですが、どういう話し方をしたらより聞いてもらえるのかなどを考えて実践できた良い機会になったなと思います。
印象に残っているものの一つに自分の授業の場面があります。直前に思いついた「寿司の握り方を実践する」というアイデアを実践したところ、場が一体となって盛り上がったんですよ!(笑)とても嬉しかったですね。「周りを巻き込んで場を作る」ということが自分がやっていきたいことなのかもなとふと思いましたね。

―台湾生活で大変だったことや良かった思い出を教えてください。
優志さん:台湾に来た当初の授業は本当に大変で、先生の話す中国語の聞き取りに苦労しました。3時間続く授業の後に感じた疲労は今でも覚えています。しかし、分からないことがあるたびに近くの人に質問をしていて、彼らも何一つ嫌な顔せずに助けてくれたのはとても感謝しており、いい思い出です。
―あなたが感じる台湾の魅力を教えてください。
優志さん:周りの人たちがとても暖かく接してくれて、困ったことがあればすぐに助けてくれる優しさに一番魅力を感じました。また、色々な国からたくさんの留学生が台湾に留学しているので、中国語・英語の能力向上以外にも、多様な文化を知ることのできることも魅力の一つだと思います。
―台湾留学に来る前と今、何か変わりましたか?
優志さん:大きく変わったのは、何か新しいことに挑戦する際のハードルが低くなったこと、人間関係や人に頼る力が身についたことですかね。また、自己分析能力が向上して自分のことをより明確に理解できるようになったと感じます。
あと大きな考えの変化として「はっきり伝えたいことを伝えないと伝わらない」という風に感じるようになりました!
これから
―これから取り組みたいことや目標はありますか?
優志さん:大学2年生時での大きな取り組みとして「系學會の会長」(学科組織の会長)と「YMCAの幹部」をやります。
「系學會会長」としてはイベントの開催を計画中で、まず大きな取り組みとしては新入生歓迎イベントです。先日もミーティングを行ったのですが、やはり会議レベルまではまだ自分の中国語能力が足りていないなと感じました。でもすごく学びが多いなと今の時点でも感じられています。自分が会議をスムーズに進行するということはまだ難しいですが、コミュニケーションを課題にして一つ一つ頑張りたいです。
「YMCAの幹部」は先ほど触れたキャンプの際にご縁があり挑戦することにしました。この場ではどうしたら組織が上手くいくのか、会議をどう進めたらいいかなど学科組織の運営に役立てられることを1人のメンバーの立場から学んでいきたいなと思っています!あと海外に行くチャンスがあるのもとても楽しみです。
まとめると、周りを巻き込みながら人前で自分の力を発揮して場を作っていくということをやっていけたらなと今は思っています!
―ぜひ、現在台湾留学を希望している後輩へアドバイスをお願いします!
優志さん:僕自身、台湾に来たことで自分の世界観が大きく広がっていると感じますし、この場は周りの人たちのサポートの元で自分のやりたいことを実現できる素晴らしい場所だと思います!なので新しいことにチャレンジする機会が沢山ある台湾で、まずは自分で色々探してみて積極的に参加してみるのがおすすめです!
困難なことに出会うこともありますが、乗り越えた先には大きく成長した自分が待っているはずです!
あなた自身の台湾留学です!ぜひ、色々な困難にぶつかって、様々な人たちと協力して、実りのある4年間にしていきましょう!

優志さんありがとうございました!
優志さんはインスタグラムで留学の様子をシェアしているので、ぜひチェックしてみてください!